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2019年1月29日火曜日

ラズパイーWindowsPCで無線LAN経由でpingを通す

ラズパイとWindowsPCでpingを通すまでの手法をまとめます。
SSHやフォルダ共有といったことをするためには基本的にpingが通らないとできないはずです。pingが通る≒機器間で通信ができているということです。

と言っても基本的にやることはWindowsPCの固定IPアドレス化とラズパイの固定IPアドレス化です。

前回(ラズパイからWindowsの共有フォルダにCIFSでアクセスする~失敗(読み込みだけ可)~)では有線でイーサコネクタ経由でつなげてましたが、今後のことも考え、無線LANルーター経由でpingを通します。




WindowsPCの無線LANのIPアドレスを固定化する

固定IPアドレス化するにあたって、まずはどの範囲までが無線LANルーターの自動IPアドレス割り当て範囲(DHCP割り当て範囲)にあたるのかを調べます。
ルーターの説明書などからルーターの設定画面の出し方を調べてください。だいたいそこに書いてあるはずです。
(うちのルーターは192.168.11.1にアクセスすると設定画面にいけました。設定画面ログインパスワードなどはルーターの裏に書いてありました。)
下の画像のような設定の場合、割り当てIPアドレスが192.168.11.2から64台まで自動で割り当てられるので、192.168.11.2から192.168.11.65までは自動で割り当てられる可能性があるということです。

固定するIPアドレスはこの範囲外の192.168.11.66から192.168.11.255にしておかないと、固定したものと自動割り当てのIPアドレスが衝突する可能性があります。
なので、今回は192.168.11.70をIPアドレスとしてWindowsPCに割り当てます。

まずは現在のIPアドレスを確認します。
コマンドプロンプトでipconfigと打ち確認します。現在のIPアドレスは192.168.11.7であることがわかります。サブネットマスクとデフォルトゲートウェイはメモっておきます。

コントロールパネル→ネットワークと共有センターのワイヤレスネットワーク接続をクリックし、プロパティをクリックします。

インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択してプロパティをクリックします。

次のIPアドレスを使うを選択し、IPアドレスは先ほど決めたものにします。(今回は192.168.11.70)
サブネットマスクとデフォルトゲートウェイは先ほどコマンドプロンプト内でipconfigで調べたものと同様のものを入力します。
ルーターによって異なりますが、優先DNSサーバーはデフォルトゲートウェイと同じものを入力すればだいたいのルーターは大丈夫でしょう。
設定したらOKを押して設定を保存します。

これでWindows機のIPアドレスの固定化ができたはずです。
ipconfigで確認します。
ちゃんと設定した通り(192.168.11.70)になっていますね。
一応インターネットにも接続されているかどうかを「ping www.google.com」などでpingが通るか確認するか、ブラウザなどでwebサイトを閲覧する等の方法で確認しておいてください。


ラズパイの無線LANのIPアドレスを固定化する

windows機のIPアドレス固定はできました。
次にラズパイのIPアドレスを固定化しましょう。
windows機のIPアドレスは192.168.11.70にしたのでラズパイは192.168.11.71にします。

/etc/dhcpcd.conf の末尾に、
interface wlan0
static ip_address=192.168.11.71
static routers=192.168.11.1
static domain_name_servers=192.168.11.1
という記述を追加します。(各値はご自身の環境に合わせてください)
ip_addressはIPアドレス、routersはデフォルトゲートウェイ、domain_name_serversは優先DNSサーバーだと思って記述すれば問題ないです。
sudo nano /etc/dhcpcd.conf 等のコマンドで編集しましょう。(テキストエディタはnanoでもviでも何でもいいです)
記述を保存したら、rebootします。
これでラズパイのIPアドレスが固定されたはずです。

reboot後にifconfig wlan0でIPアドレスを確認します。
inet(=IPアドレス)が設定した通りになっていますね。

windowsの時と同様に、インターネットにも接続されているかどうかを「ping www.google.com」などでpingが通るか確認するか、ブラウザなどでwebサイトを閲覧する等の方法で確認しておいてください。


ラズパイーWindowsでpingが通っているか確認する

まずはwindows機からラズパイにpingを打ち込みます。
ちゃんと通っているようです。

次に、ラズパイからwindows機にpingを打ち込みます。
こちらもちゃんと通っているようですね。

これで無線LANルーターを経由してPCとラズパイのpingを通すことができました。
今回の設定方法では、windowsPC、ラズパイどちらも電源を切ってもIPアドレスは固定されたままです。

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