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2022年5月26日木曜日

WindowsのPCにOctoPrintをインストールして3Dプリンタを管理する

 僕は今現在はmicroSDカードにデータを入れて毎回抜き差しして印刷させている。
スライスするたび毎回の作業なので地味にめんどくさい。
それに抜き差しの回数が多いとSDスロットが壊れてしまう可能性もある。(この対策としてSD延長スロットを買ったが稀にエラーが発生したため使用をやめている。)

USBで3Dプリンタを接続して、WEBサーバー上で3Dプリンタの管理・監視・gcodeの送信ができるOctoPrintというものがあるらしい。
ただOctoPrintを調べてもほぼすべてがRaspberry PiにOctoPrint一式がセットアップされたOctPiというOSを導入した情報ばかりで、PCにインストールした(日本語の)情報が見つからない。

ラズパイは持っていたけど壊してしまったし、購入しようにも昨今の半導体不足と需要の高まりで入手することすらかなわない。

OctoPrintの公式ページを見るとWindowsへの導入方法が英語でしかしとても親切に書いてあったので実行してみることにした。下記手順を実行した僕のPCはWindows10(21H2)である。

この手順を実行すればラズパイ難民でも家で眠っているPCをオンライン3Dプリント用に活用することができる。

インストール方法

1. Python(バージョンは3.7以上)をインストールする

既にインストール済の場合はこの手順は不要。コマンドプロンプトで「python --version」と打つことでバージョンの確認ができる。

2. Build Tools for Visual Studioをインストールする

こちらもPython同様インストール済であれば不要。西暦部分は適宜読み替え。
このページの下のほうにあるVisual Studio 2022用のツールのタブをクリックして出てくるBuild Tools for Visual Studio 2022をダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを実行し、はいやOKなどを押し下記画面まで進んだら、C++によるデスクトップ開発にチェックを入れ、右側のMSVC v~とWindowsb 10 SDK~にチェックが入っていることを確認しインストールをクリックする。
インストール中は1.7GB程度のダウンロードがあり、十数分で終わった。終了後下記画面を消してPCを再起動する。

3. 仮想環境を作りpipでOctoPrintをインストール

OctoPrintの環境を用意するフォルダを作成する。
今回はCドライブ直下にOctoPrintというフォルダを新規作成した。Cドライブ直下に作りたくなければ適宜読み替えてほしい。

コマンドプロンプトにて下記コマンドを実行する。
cd C:\OctoPrint
python -m venv venv
venv\Scripts\activate.bat
上記コマンドはカレントディレクトリをOctoPrintにし、venvという名前の仮想環境を作成し、仮想環境をアクティベートしている。
コマンド実行後は左側に(venv)となっているはずだ。

pipのバージョンも上げておきたいので下記コマンドでpipのアップグレードをしておく。
python -m pip install --upgrade pip

次にOctoPrintをpipで下記コマンドでインストールする。
Python -m pip install octoprint

特にエラーが出てなければインストール完了。

OctoPrintを起動する

コマンドプロンプトから起動する

手順3からコマンドプロンプトを開いたままでで仮想環境状態(左側に(venv)がある)であれば下記コマンドでOctoPrintが起動する。
octoprint serve
仮想状態になければ、コマンドプロンプトで下記コマンドを打てば起動する。
C:\OctoPrint\venv\Scripts\octoprint.exe serve

起動時にファイアウォールの警告が出たら許可しておくこと。
ChromeなどのWEBブラウザを起動してURLに「localhost:5000」と入れるとOctoPrintのページを開くことができる。
最初は初期設定の画面が表示されると思う。以後の使い方はラズパイ版と何ら変わりがないのでOctPrintの使い方を検索してオンライン3Dプリントを楽しもう。
コマンドプロンプトを閉じるかコマンド入力状態で「ctrl + c」のキーを押すことでOctPrintは終了する。

ショートカットを作成して起動する

毎回コマンドを打って起動するのはめんどくさいのでショートカットを作成して起動することもできる。
ショートカットを作成したい場所で右クリック→新規作成→ショートカットをクリックし、項目の場所を入力してくださいというところに下記を入力し、ショートカット作成を完了させる。
C:\OctoPrint\venv\Scripts\octoprint.exe serve

起動させたいときはここで作成したショートカットをダブルクリックすればOK。
起動時に出てくるウィンドウを消すとOctoPrintは終了する。
PCの電源投入後自動実行したい場合はこのショートカットを実行するような設定をすればOK。やり方は「windows 起動時 実行」などで自分でググってください。


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