2022年4月6日水曜日

【合格体験記】第2種電気工事士

だいぶ前に第二種電気工事士の試験に合格したので合格までの体験を残しておく。受験は2021年の春(というか夏?)の試験。
DIYで家のコンセント増設したり電気をIoT化したかったので取得した。


受験前の僕のスペック

理工学部出身のため計算問題は捨て問どころかむしろご褒美問題
社会人6年目
普段は組み込み機器の仕様策定、ファームウェアの作成などを行うIT系?技術職。CPU基板などを扱うので最低限の弱電系の基礎知識はある。


使用した参考書、サイト

学科はテキストと問題集、技能(実技)はテキスト、HOZANの電工試験の虎(工具会社が開設した無料の学習サイトや動画)を利用した。
学科のテキストは新しく今年度版のものを購入したが問題集と技能のテキストはヤフオクで購入した技能練習用電材のオマケ(数年前のもの)を使った。

ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい〜っと合格

法令などが変わっていたら大変なので念の為筆記試験は今年度版のものを新品で購入した。
本書はイラストや写真が非常に多くとても読み進めやすかった。表紙やイラストが古臭く昭和感が否めないのはご愛嬌。
電気工事士試験では写真が書いてありコレは何の器具ですか?的な問題がよく出題されるので覚えやすい。
基本的にとにかく合格することを目的とした書籍なので、実務に関するところや出題されない細かい理論(公式の導出方法や規則の理由など)は書かれていない。

みんなが欲しかった! 第二種電気工事士 筆記試験の教科書&問題集

技能用の電材はヤフオクで使い古しのものを購入したがおまけで付いてきた本書。数年前のものだった。
テキストは前述のすいーっと合格で済ませたので教科書部分は全く読まなかった。
問題集部分のみ使った。

ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい〜っと合格

こちらも技能用の電材のおまけで付いてきたもの。3年前くらいのものだったが電気工事士の候補問題はここ数年全く同じだったので無問題。(なんで問題変わらないのに毎年技能用テキストがでるんだ?)
後述するホーザンの電工の虎だけ見てれば合格できるのでぶっちゃけ技能のテキストは必要ない。
僕もほぼ技能テキストは見なかった。付属のDVDも開けすらしなかった。

HOZAN 電工試験の虎

電気工事の工具などを販売するメーカー、ホーザンが開設している電気工事士に合格するためのWEBサイト。https://www.hozan.co.jp/corp/pc/020/
登録不要で無料で利用できる。
特に技能試験対策の情報が豊富で、被覆のむき方やのの字曲げなどのやり方や全ての候補問題の解説動画があり至れり尽くせり。
技能試験は電工の虎さえあれば合格できる。むしろ他のテキストやDVDを買うより電工の虎の方が親切で分かりやすい。


工具について

技能試験で使用する工具は自分で用意する必要があった。
僕はホーザンの工具セットDK-28と合格クリップ、合格マルチツール、合格ゲージを新品で買った。
新品でなくともいいが、古いものや汚いものは斬れ味が悪く使いにくかったりするのでオススメしない。HOZANセットを新品で買っておけば間違いない。
試験日が近づくと売り切れてたり高騰したりするので早めの準備が吉。
試験に必要な工具が一式セットになった物がAmazonなどで売ってるのでそれを買うのが1番確実。安い物かって試験に落ちたら試験代もバカにならないので安物買いの銭失いになる。
ホーザンのVVFストリッパー付きのセットをオススメする。試験は電工ナイフさえあればストリッパーは無くても施工できなくはないが、ストリッパーの有無で被覆剥きのスピードが倍以上変わる。電工ナイフで挑むのはナイフ一本縛りでバイオハザードをプレイするような物だ。
その他必須ではない持ち込み可のオススメ工具にはホーザンの合格クリップがある。このクリップで配線をまとめておいて、最後に確認&修正してから一気に圧着できるのでとても便利。買ってよかった。
なおホーザンの合格マルチツールや合格ゲージは有れば便利かな?レベルでわざわざ買わなくても良かったなと感じた。

電材について

技能練習用の電材も買う必要がある。
技能練習用の部材も使い古しの物は施工しにくいが、やりにくいのに慣れてた方が本番に楽できたりもするので予算に合わせて選ぶと良い。
新品は工具同様に電工試験の練習に必要な電材をセットにした物がAmazonなどのネットショップで買える。工具と電材がセットになったものもある。
自分でバラ売りのものをホームセンターで揃える方が安いかもしれないがとても面倒くさいのでオススメしない。
僕はヤフオクで電工試験用電材セットの使い古しを格安(8000円ほど)で購入した。ケーブル類以外は使い回しできるので問題ないがVVFケーブルが少なかったので節約しながら練習してどうにかなった。ケーブルは最悪足りなくなってもホームセンターで容易に手に入る。


勉強スケジュール

勉強時間は学科20時間、技能30時間の合計50時間くらい。
学科は1ヶ月前頃から勉強開始。平日も土日も1日1時間程度やったと思う。
技能試験は学科の合格通知が来てから勉強を始めた。

勉強方法

学科はまずはわからなくてもテキストを最後まで読み進め、そのあとは問題を解きつつわからないところは解説や関連するところのテキストを見るような感じですすめた。
問題を解きまくっているうちに問題の傾向や使いまわされている問題、類題などを覚えてしまうと思う。
計算問題は理系大卒であれば常識レベル(オームの法則、並列の抵抗値など)がほとんどなので問題ない。三相交流のところが少し学び直したくらい。
1番大変なのは複線図を書く問題。本番で複線図を描きミスると連鎖して数問落とすことになるのでしっかり学んでおきたい。技能試験でも複線図を書く必要があるのでココだけはしっかりと勉強しておいた。

技能は複線図が書けないと話にならないのでまずは書けるようにしておく必要がある。(暗記で乗り切る方法もあるが…)
基本的にすべてホーザンの電工試験の虎の動画を見ながら練習した。とにかくまず初めに電工試験の虎をまずは見ることをオススメする。
テキストで見てもわかりにくいのが動画だと手元の動きもよくわかるしコツやノウハウを無料なのに惜しげもなく教えてくれる。
まずは被覆の剥き方やのの字曲げなどの必要となる技を単体で練習しできるようにした。
その後すべての候補問題を動画を見ながら一緒に作った。その後解説は見ずに候補問題を時間を測りながら模試っぽい感じで取り組んだ。
初めのうちは制限時間内に全然終わらないが、取り組むごとに慣れていき制限時間内に終わるようになった。
電材とくにVVFケーブルは限りがあるので被覆剥きやリングスリーブの圧着は省略(やってるフリをする)し再利用したり、短めの配線長で練習したりした。短めの配線長でやると難易度が高まるので本番は縛りを解放した状態で余裕を持って取り組めた。


試験会場について

学科も技能も同じ試験会場で、我が県では会場が県内に一つしかなくウチから高速でも1時間半はかかる場所だった。
工業高校生などは学校単位でバスで来ている人もいた。
受験票には車で来るなと書いてあったが、受験生用の駐車場が用意されていて余裕で停められた。


学科の試験内容

1日に2回、午前と午後にわけて試験が行われていて、僕は午後だった。
難易度は至って普通だったが、レーザー墨出し機が何かを答える問題など真新しい問題もあった。
なんと複線図を書き間違えていたようで数年落としたが他の分野はほとんどミスがなかったので合格点を取ることができた。


技能の試験内容

こちらは休日の土曜日と日曜日にわけて試験が行われるらしい。僕は日曜日だった。
出題される候補問題も受験地や時間ごとに違うらしい。
何番だかは忘れてしまったが運良くめちゃくちゃ簡単な問題が出たので、見直し含めても試験時間の1/3くらい余るほど余裕で終わってしまった。
1ミスでもあると不合格なのでさすがに合格発表までは絶対的な自信はなかった。


受験結果

学科は複線図の問題を間違えたものの問題なく合格点を取ることができた。点数は忘れてしまった。
技能も無事合格することができた。


感想

無事に合格することができてよかった。
受験料や工具、練習電材など結構費用がかかったので一発で決められて安心した。
計算問題を捨てないで済む分、複線図などをミスってもカバー可能で助かった。
合格時点ではまだ紙製の免状なので、プラカードに切り替わるまで免状申請は待とうかどうか悩んでいる。
でも早く家のコンセント増設したい…

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