この時代、何があるかわからない。いつクビになってもガソリンスタンドで働けるように。という建前で興味本位で乙四を受験した。
2022年の春に受験。
受験前の僕のスペック
化学系ではないが理工学部出身のため基礎的な化学(高校〜大学初歩)の知識はある。しかしだいぶ忘れている。
社会人6年目
普段は組み込み機器の仕様策定、ファームウェアの作成などを行うIT系？技術職。化学は全く関係ない職種。
試験の難易度
乙4は世の中の評価では誰でも取れる、落ちたら恥ずかしいといったような、かなり低難易度の試験だと思われている。
しかししっかり勉強しないと普通に落ちそうだし、ましてやノー勉や一夜漬けで合格できるのはよっぽどの幸運の持ち主か天才しかいないと思う。
たとえ化学に精通していたとしても法令などは完全に暗記科目(＝知らないと答えられない)なので勉強はちゃんとしないと受からないと感じた。
使用した参考書、サイト
参考書は適当にネットで調べてオススメされていたものを中古で購入。
その他ネットで適当に調べて出てきた問題をひたすら解いた。語呂合わせもネットを参照した。
試験にココが出る! 乙種第4類危険物取扱者教科書+実践問題
ノマドワークから出ている乙四テキスト。第2版を使用したが現在は第3版が出てるらしい。
教科書部分は普通に読み進められる。実践問題のほか模擬試験も3回分ついていたが基本的に難易度が低めの問題が多かった。
これ一冊でも合格は可能だが本番の方が難しい問題が多いので別途ネットなり問題集なりで補強をした方が良いと思った。
ネットで漁った過去問
適当に「乙四 過去問」などでググると乙四の問題が出てくるが解答が間違っていたりと有象無象があって判断が難しい。まずはテキストで適切な知識をつけて判断できるようになってからネットで問題を漁った。
独学のオキテ
語呂合わせなどの暗記はこのサイトに非常にお世話になった。単純な語呂合わせの羅列ではなくしっかりと意味や背景まで解説してくれているので覚えやすかった。
勉強スケジュール
総勉強時間は20時間前後だと思う。
試験3週間ほど前から開始。
平日も土日も1日1時間程度勉強したと思う。たまにサボる日もあった。
物理化学は理系としては本当に常識レベルの(卒業から何年経っても忘れない至極当たり前レベル)問題が多かったのでほとんど勉強時間は割いていない。
基本暗記なのでまとまった時間勉強するよりは空いた時間に単語帳を見るような感覚での勉強が多かった。
勉強方法
まずはテキストを一読。その後テキスト内の分野ごとの練習問題をほぼ正解できるくらいまで何度か繰り返した。
それからテキストの巻末についていた模試問題を解いて実力を確かめた。
テキストの模試もやり尽くしたのでネットでググって出てきた過去問を解いたらテキストよりもだいぶ難しかったのであとはひたすら過去問を探して解きまくった。
また計算問題や化学の常識問題以外は暗記がほとんどなので、語呂合わせを調べたりして暗記を頑張った。
受験会場や日程について
危険物取扱者は電気工事士や情報処理技術者試験などとはちがって各都道府県ごとに別々の日に試験が開催される。
都内は毎月のように試験があるが県によっては年に2〜3回しか試験がなかったりする。
僕の県は毎年3回ほどの開催で受験地は3ヶ所くらい分かれていた。一般的な試験よりは受験会場も受験機会も豊富だと思う。
僕の受験会場は文化センターのような場所だった。公共交通機関で来いと書かれていたが駐車場は用意されていた。
受験者の中にはまだ小学生くらいの子が母親と一緒に受けていた。意識高すぎてビビった。
試験内容について
やはり実際の試験はテキストよりも難しかった。ネットでググって出てきた過去問と同じくらいの難易度だった。
時間はめちゃくちゃ余りまくった。退出可能時間になったらソッコーで帰った。
なお危険物取扱者の試験問題用紙は持ち帰れない。そのため自己採点もできない。(各都道府県で日時や内容が異なるので解答速報もない)
受験結果
まあ受かったろう、と思っていて予想通り無事合格した。
法令93%、物理・化学100%、性質・消火100%だった。
想像したよりかなりいい点数を取れていた。
感想
無事合格し、晴れてセルフのガソリンスタンドで監視カメラ見ながらボタンをポチポチ押す仕事をできるようになった。
世間では乙四って誰でもカンタンに取れると思われているけど、確かに勉強すれば誰でも受かるが、少なくともカンタンではない。それ相応の勉強をする必要があるしノー勉や一夜漬けじゃ9割以上の人間が落ちると思う。
これでいつ会社をクビになっても怖くない？？
せっかく勉強したので甲種まで取ってしまおうかと考えている→取ってしまった
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