2021年5月1日土曜日

激安中華ロジアナの使い方

 amazonで1000円程度で買った中国製のロジアナ(ロジックアナライザー)が普通に使えて役立ったので使い方の紹介。
買ったものは以下の商品。
似たようなものがいくつも出品されているが多分どれも同等品やそのコピー品だと思われる。
amazon以外にアリエクなどでも購入可能。アリエクのほうが若干安いがほとんど変わらず、届くまで時間がかかるし返品も面倒なのでamazonでamazon発送のものをお勧めする。

PulseViewのインストール

まずはここ(https://sigrok.org/wiki/Downloads)からインストーラーをダウンロードする。
各自使用しているOSに合わせたものをダウンロードする。Nightly buildsはベータ版的な感じなのでRelease buildsをダウンロードする。
僕のPCはWin10なのでwindows64bit用をダウンロードした。
ダウンロードしたらインストーラーを起動して普通にインストールする。

ロジアナのUSBドライバをインストール

ロジアナとPCをUSBケーブルで接続し、デバイスマネージャーを起動。
ユニバーサルシリアルバスデバイスを見て、ロジアナがなんという名前で認識されているか確認する。
(多分UnkownDevice#1というような名前で認識されているはず)
確実にチェックしたければ、ロジアナを抜いてユニバーサルシリアルバスデバイスから消えたものがロジアナの名前ということになる。

PulseViewインストール時に一緒にインストールされたZadigを起動する。
OptionsタブのList All Devicesをクリックしてチェックを入れるとプルダウンで先ほど調べたロジアナの名前を選択できるようになる。
ロジアナの名前を選択してInstallDriverをクリックし少し待つとUSBドライバがインストールされる。
下記のようにThe driver was installed successfuly.と出ればOK。もうZadigは閉じていい。

PulseViewでロジアナを認識

起動時言語が英語でなかったら上のほうのツールマークをクリックして言語をEnglishに変更しておく。
Saleae Logicというところをクリックして、Connect to Deviceウィンドウを出す。
Step1のプルダウンはfx2lafw(generic driver for FX2 based LAs)(fx2lafw)を選択、
Step2はUSBをチェックし、Step3のScan for devices using driver aboveをクリックする。
するとStep4にSaleae Logic with 8 channelsが表示されるので、それをチェックしOKをクリックする。
ここで罠があり、PulseView起動一発目は高確率でScan for devices using driver aboveをクリックしてもSaleae Logic with 8 channelsが表示されない。
Scan for ~をクリックしても表示されなければそのままロジアナを一旦PCからぶち抜いて再度接続し、もう一度Scan for ~をクリックすると表示される。
これで準備は完了。

PulseViewで波形観測

上記ロジアナ認識まで終わっていればあとは波形を観測するだけ。
Runをクリックすれば測定が始まり波形が表示される。サンプリング数と周波数はプルダウンで変更可能。選択制で任意の値にはできない。
ロジアナの商品説明には24MHzって書いてあるけどなぜか48MHzでも動作はする。(データ精度は未確認)

トリガのかけ方

トリガをかけたい信号をクリックするとTriggerが選べる。
右からトリガなし、LOW、HIGH、立ち上がりエッジ、立下りエッジ、変化。
Nameで信号名も変えられる。
なお複数信号にトリガをかけるとアンド(全条件を満たしたときだけトリガがかかる)になる。
なぜかトリガをかけると12MHz設定のときでしか正常にトリガがかからない。

プリトリガのかけ方

プリトリガ機能を使うことで、トリガがかかる前の信号も測定することができる。
サンプリング数のタブの隣の隣にあるツールマークをクリックしPre-trigger capture ratioを変更することでプリトリガをかけられる。
0%で通常のトリガ(トリガがかかった時点から先のデータを取得)、50%でトリガがかかった前後のデータを均等に取得、100%でトリガがかかる前のデータのみ取得する、
はずだが、サンプル数が1Kより多いとあまりうまく働かない。1Kでもうまく働かないことがある。
また、なぜかプリトリガを何%にしても取得データの先頭が0secになってしまう。(普通の感覚ならトリガかかったところが0secになるようにすると思うんだけど...)

デコーダの使い方

SPIやUARTなどの波形をデコードして表示する機能も付いている。
今回はSPIを例にとる。
サンプリング周波数設定のプルダウン横のAdd protocol decoderをクリックし、デコードしたいプロトコルをダブルクリックする。
たくさんプロトコルがあるので検索バーで検索もかけられる。
波形画面にSPIが追加されるのでクリックし、CLK、MISO、MOSI、CSがどの信号なのかを設定する。
大抵のSPI通信ならその他の設定はそのままで良いが、CSが正論理(負論理が一般的)だったりクロックの立下りでラッチするようなデバイスを使用しているときは適宜設定する。
こんな感じで、見やすくデコードしてくれるので、いちいちプログラマー電卓を開かなくて済む。

波形データの保存

上のほうにある保存マーク(Save As)をクリックし、ファイル名、保存先を決め保存可能。
ファイル名.srとファイル名.pvsという2つのファイルが保存される。
波形を見たいときは.srファイルをPulseViewで開いてやればOK。
.srが波形データそのもので、.pvsがラベルデータやデコーダ設定などを保存しているファイルっぽい。

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